滋賀大学教育学部 美術教育講座 新関伸也研究室

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学生・院生指導

美術と教育

 現在,世の中には実にさまざまな美術「Art」が存在します。伝統的なArtもあれば,常に新しさを追求する現代的なArtもあります。そうした中で,日々を生きている生身の人間,さらに未来を担う子供にとってArtとはいったいどのような価値を持っているのでしょうか。とかく科学と対置され,特別な才能によって成り立つと思われているArtの文脈からは,それほど必要感は感じられません。しかし,ほとんど必要とされていないArtにも関わらず,過剰なまでの多様なArtは,世の中に溢れかえっています。私たちの人間は,表現せずにはいられない存在で,長い歴史のあゆみとともにArtは人間の在り方の本質に関わってきたことを忘れてはならないでしょう。 滋賀大学教育学部美術教育講座では,このように人間を人間たらしめるArtの一端を振り返りつつ,「教育」と往還しつつ,学生が教育実習のいわゆる臨床の場において,自分の身体を通してArtと教育を実感してほしいと願っています。 そのために,3回生の教育実習の省察に始まり,卒業制作,そして美術教育論文の3つの営みを通して,それまでの美術や教育に対する思い込みを払拭し,主体的に思考する場を提供したいと考えています。 そして,未知の時代を生きていく子供たちの重要なキイワードがArtに潜んでいるに違いありません。そう考えると「教育」はArtであるかもしれないのです。

学生諸君へ

 図画工作科や美術科の授業は,なぜ必修科目として小・中学校の科目にあるのでしょうか。みなさんは,本気で考えたことがありますか? また,絵を描いたり,モノを作ったり,作品を鑑賞したりすることは,特別な才能や能力,専門知識が必要で,誰でもやれるものではないと思い込んでいないでしょうか? でも,よくよく考えてみてください。子どもの頃,落書きをしたり,様々な材料で何かを作ったり,何かを見立てて遊んでいた経験は誰にでもあったはずです。人間の成育の過程で,ごく自然に行っていた表現の豊かな世界を忘れ去ってはいないでしょうか? 美術科教育では,このような思い込みや疑問に答えていく学びをする一方で,教師としてどのように図画工作や美術の授業を作り上げていけばよいのか。また,児童生徒の行為や関係性をどのように読み取って,授業を組み立て行けばよいのかを共に考えたいと思っています。 今,社会はあらゆることで説明責任が求められ,また教育現場でも達成目標や評価の明確化,数値化が叫ばれています。しかし,我々人間は,数値化できない気持ちや言語化できないイメージに翻弄され,喜怒哀楽の日々を生きています。みなさん美術教育を通して,「人間とは何か」「子どもとは何か」を一緒に考えてみましょう。

美術教育卒業論文 2013年度~

  • SEA20132013年
  • SEA20142014年
  • SEA20152015年
  • SEA20162016年
  • SEA20162017年
【2017年度】
  • 浅野みなほ:色彩イメージのルーツ-アニメと戦隊シリーズを通して-
  • 大橋正義:イメージを形にする造形遊び- 発想・構想の能力を養う-
  • 仮屋美咲:砂場での発想を豊かにするための環境構成
  • 武田理香:造形遊びとしての木工制作-木工制作における見立て遊びの魅力 -
  • 谷口和貴:粘土を用いた造形活動を通して豊かな情操を養う-中学校美術科において-
  • 玉川美里:土を用いる絵画制作が子どもに与える表現の可能性
  • 畑中翔太:粘土の活動による不登校児童への支援
  • 掘井杏子:図画工作科・美術科における鑑賞活動を生かした表見活動の可能性
  • 倭 明子:「木」を素材とした造形活動の教育的意義
[幼児教育コース]
  • 中島千裕:幼児の造形活動の理解と支援に関する考察-ドキュメンテェーションの活用を通して-
  • 藤井 遥:エリック・カールのコラージュ技法による絵本制作と考察-『はらぺこあおむし』を通して-
【2016年度】
  • 池川 悠:生徒の自己肯定感・自己有用感を育むための美術科教育における教師の役割について
  • 熊谷憲太:図画工作教科書の活用に関する考察
  • 齋藤桃佳:学習活動と人的要因による壁の関係についての考察-子どもの自立における保護者と教師の役割
  • 坂本美優:生徒の発想や構想の能力を育てるアプローチについて-中学校美術科のデザイン領域における-
  • 鈴木菜々:素材の特性を活かした中学校美術科の授業の可能性-針金を素材とする授業の提案-
  • 田中伸之介:ダブル・バインドから解放される場としての「造形遊び」
  • 堀 有沙:ポートフォリオを活かした図画工作・美術における自己理解-図画工作・美術の中でキャリアデザインを考える-
  • 松本友香:小学校図画工作科で扱われる用具についての考察-金づちを使った造形遊びの実践-
【2015年度】
  • 足立有紀:中学校美術における情操を育む絵画教育の可能性-素材と対話する教材開発-
  • 高橋千晶:デザインにおける模倣に関する考察と教育への可能性
  • 西村一人:絵画表現における見立て遊びの構造をいかした授業づくりの意義と提案
  • 長谷川美帆:図画工作科における課題解決を重視した学習に関する考察
  • 福井真奈:図画工作科における児童の主体的な活動を促す題材開発
  • 麓 真知:現代における「ものづくり」と伝統工芸品
  • 宮下愛梨:図画工作科の授業における自然材の有効性
  • 藪内 彩:中学校美術科における地域の文化財を生かした鑑賞学習
  • 山本早矢子:中学校美術科における共同製作の意義-他者と価値基準をはぐくむ絵画表現とは-
  • 湯 真彦:鑑賞学習に於ける絵巻物の活用
  • 西村一人:絵画表現における見立て遊びの構造をいかした授業づくりの意義と提案
[幼児教育コース]
  • 門脇麻美:5歳児の描画表現と指導の在り方-附属幼稚園での観察及び面談調査を通して-
  • 面矢麻里江:幼児の描画表現からみる母親像-動的家族画の分析を通して-
【2014年度】
  • 大原巧美:造形遊びを基底とした中学校美術教育の在り方に関して
  • 小幡千尋:中学校美術科における「音」を使った題材開発の可能性
  • 西尾郁美:中学校における美術教育の在り方-「関係」からみる絵画表現-
  • 林 圭祐:中学校における工芸学習の意義-戦前の手工科との比較を通して-
  • 山田志歩:図画工作科における『光』を題材にした授業開発-小学校低学年A表現の立体に表わす領域を中心に-
[幼児教育コース]
  • 永井美優:表現までの背景の理解と援助についての考察-5歳児の造形活動を通して-
  • 池田真優子:絵本におけるテーマと表現の考察-いわむらかずお「14ひきのシリーズ」を通して-
  • 矢野実央:5歳児の造形活動における「模倣」の考察-屋内での一斉保育の観察を通して-
【2013年度】
  • 笈田せれな:木を素材とした工芸制作における学習活動の意義
  • 大谷祥子:「造形遊び」の現象学的アプローチとその意義-自己の絵画制作と教育実習の相互行為分析から-
  • 中川佳彦:木版画の特性を活かした表現と教育的考察
  • 先山恭平:「造形遊び」に基づく表現活動の意義-中学校美術科における題材開発-
  • 山口真代:素材を生かした積み木制作と乳幼児の遊びに関する考察
  • 吉村美紀:絵画領域の題材設定と展開に関する考察-中学校の教育実習及び卒業研究を通して-
[幼児教育コース]
  • 市原知夏:京都市における昼間里親制度の現状と課題
  • 田中望美:5歳児における描画の模倣行為
  • 田村絢子:5歳児の想像遊びの魅力を高める環境構成

修士論文 2013年度~

【2017年度】
  • 藤間廣海:脳科学から見た美術教育の意義
【2016年度】
  • 釜野真理子:ブータン王国における美術教育の現状と課題に関する考察-国民総幸福度(GNH)に関する美術教育の在り方-
  • 前田洋和:田村一二の造形教育の理念と実践-「過程の意義」という発想に着目して-
【2015年度】
  • 藤原昌樹:巨大シャボン玉論-消える彫刻による子ども性の発見と考察-
  • 先山恭平:美的価値体験としての美術教育-構造把握を踏まえて学ぶことの意義-(主査:橘美知子,副査)
  • 安本 剛:図画工作科における「造形遊び」の意義をふまえた実践的研究-「造形遊び」の実態と児童を主体とした授業改善に向けて-
[大谷祥子:芸術実践と教育の結節点に関する現象学的考察(主査:大嶋彰,副査)]
[藤井美穂:描画活動を通した幼児の自己形成(主査:菅眞紗子,副査)]
【2013年度】
[安本麻美:中学校美術科における協働的な学びに関する考察-自身の絵画制作を起点として-(主査:大嶋彰,副査)]
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